2024年7月4日
【渋谷おとなりサンデー開催レポート1】おそとでくつろごう vol.4(渋谷区本町)/ 独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)・NPO法人ピープルデザイン研究所
渋谷おとなりサンデーとは?
毎年6月第1日曜日に開催される「渋谷おとなりサンデー」は、渋谷で暮らす人・はたらく人・学ぶ人・訪れる人、みんなが知り合い、つながるまちの交流イベント。BBQからクリーン活動まで、街じゅうでさまざまな企画が開催されています!
2024年6月2日(日)に開催された、8回目となる「渋谷おとなりサンデー」。
本記事では、本町エリアで開催された「渋谷おとなりサンデー@渋谷本町〜おそとでくつろごう vol.4〜」をご紹介!
6月1日(土)、2日(日)の2日間、渋谷区本町にある「本町東べんてん橋公園」の隣のUR都市機構の保有地(不燃化促進用地)に、イスやテーブル、人工芝を敷いたくつろぎスペースが出現。野菜の種植えイベントも実施されました!
このイベントを計画したのは、UR都市機構の東日本都市再生本部・大野新五さん、NPO法人ピープルデザイン研究所の代表理事・田中真宏さん。木造住宅密集地域に暮らす人々が、「もしも」の時に手を取り合い、本町の防災性向上を目的に支え合えるまちづくりを目指しています。
この日は、小さな子ども連れのファミリーからご高齢の方、ヘルプマークを身につけた方まで、いろんな「おとなりさん」が集まっていました。
みんなで植えた野菜がもしもの時の非常食に!?
この日植えたのは、ピーマン、ナス、トマト、オクラの夏野菜。ネームプレートには野菜の名前だけではなく、「大きく育て!」など思い思いのメッセージを書いてデコレーション。
植えた野菜は家に持ち帰るのではなく、これからこの土地でみんなで一緒に育てて、実がなる頃には収穫祭や炊き出しのワークショップなどが予定されているそう。地域にみんなで育てた野菜があることで、顔を合わせた人と挨拶するようになり、高齢者の方や子育て中の方の散歩の機会にもなる。できた野菜は災害時の非常食にもなるかもしれない。ここ渋谷区本町から「みんなで助け合うまちづくり」がどんどん広がっていくと素敵ですね。
みんなでアウトドア・ボードゲーム!
種植え会場の横には、テントやチェアーも出現。いつもはお家の中でやるボードゲームも、外でやるともっと楽しい!とたくさんの子どもたちが遊んでいました。
イベント会場の隣にある本町東べんてん橋公園も会場となっており、ご近所の高齢の方々が集まって談笑する光景が見られました。
おとなりサンデー本番の前日、6月1日の土曜日には近隣の介護施設「渋谷区つばめの里・本町東」を運営する社会福祉法人奉優会さんのカフェカーが出店してコーヒーの販売も。何気ない週末も、近所に「何かやってる」場所があるのは楽しいですね。
「駅の周りだけではない“まちづくり”を」
「今後も継続して地域住民の方々にこの土地を開放しながら、防災倉庫も設置したいと考えています。今回、テントやチェアーで会場を作り、種植えイベントをしたのは、キャンプグッズや野菜の栽培に使う道具は災害時に役立つからなんです。これらの道具を防災倉庫にしまっておけば、近所の人が日常的に利用し、何かあった時にもすぐ役立つことになる。この場所以外にも、UR都市機構が保有している土地が本町エリア内に分散して存在しています。それらを活用して、散歩の目的となる場所を作り、まち全体がリハビリ空間にもなるといいなと思っています」。
何でもないように見える空き地が、まち全体の防災力アップや、心身の健康のための活用が考えられていることを知ってびっくり。
今回イベントの開催地となった土地を利用したい地域住民や企業の方々を大募集中で、まずはお気軽にピープルデザインまでご連絡くださいとのこと! 渋谷区本町のまちづくりに積極的に参加してみてくださいね。
UR都市機構 / NPO法人ピープルデザイン研究所
UR都市機構:
人が輝く都市をめざして、美しく安全で快適なまちをプロデュースすることをミッションに、都市再生事業・賃貸住宅事業・災害復興支援事業等を実施。
NPO法人ピープルデザイン研究所:
「心のバリアフリーをクリエイティブに実現する」をモットーに、性別や年齢、障がい、国籍、思想もぜんぶ超えてみんなが使いやすい“インクルーシブデザイン”で渋谷のまち・こと・ひと・しごとづくりを行うNPO法人。